「一番悔しいのは父です・・・」
故・中村勘三郎を父に持つ六代目勘九郎、襲名披露顔見世興行での口上。
勘九郎もまた、
「もっと話をしたかった。もっと教わりたかった。生んでくれた恩も返しておらず、本当に悔しゅうございます。」

伝統芸能に携わる者の端くれとして、
重く受け止めないといけないのだと、思うのです。

『悔しい』という感情。
悔しさは人を突き動かしていく一番大きな力ではないかと思うのです。
『負けて悔しい』
『失敗して悔しい』
『出来なくて悔しい』

100回の稽古よりも1回の本番での失敗が成長させてくれる、、、
とはどの世界でも言われることです。
失敗が失敗で終わるのか、
失敗を伸びるチャンス、
気づきの時と捉えるのか？

悔しさを、
歯を食いしばって受け止めて、
乗り越えた先に、
見えてくるもの。

[1回]